「デイトレード」
手に取った理由:
- デイトレという長期投資家からすると専門外の分野でも、役に立つことがあるかという思いから。
読了後の課題に対する解決策、考え方等
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最高のトレーダーは、ミニマリストである。彼らは、安定的に機能する2つか3つの手法に気づき、それを繰り返し使用するのである。
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ファンダメンタルズは重要ではあるが、目先のリスク評価の助けにはならない。この点において、テクニカル分析やチャート分析はファンダメンタル分析よりも輝きを増す。チャートが常に正しいわけではない。時には機能しないこともあるが、それは経験豊かなトレーダーには価値あるメッセージなのである。
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チャートを見て買い手が売り手を上回るようになる瞬間を予測できるようになれば、常に財務諸表で頭がいっぱいのマーケット参加者が株価の上昇に気づく前に、その銘柄を買うことができる。
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ある特定の取引の結果から、その手法あるいは取引における判断の正しさが判明するものではない。この事実を理解する事の出来ない多くのトレーダーは、常にある手法から別の手法へ目が移り、自らのトレーディング手法を常に変更している。いかに戦略が健全であり、現実的な物であっても、すべての取引で勝てはしないということである。プロのトレーダーは個別の取引が適切に執行されること(待ちの時間、ポジションを取るタイミング、資金管理、手じまいなど)に集中している限り、自然と価値はついてくることを理解している。
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バンドワゴン効果 マーケットの仕組みを垣間見る
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トレーディング日誌を付ける。(約定日・銘柄・取引量・取引のサイド・取引のスタイル・買い入れ価格・ポジションを取った理由・ストップロス・目標株価・売却日・売却価格・売却理由・損益結果)
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物事を複雑にしないこと。聖杯を死に物狂いで探し求めるトレーダーはやたらと複雑なものに不用意に飛びつくことが多い。混乱を極める数学的なトレーディング式などは基本から逸脱している。12歳の賢明な子供でも理解でき、計算機やソフトウェアなどを使わず、取引戦略を5分あれば紙に書き出せるシンプルな手法を築き上げる必要がある。
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大底を付けようとしている銘柄について、すでに明確なトレンドを形成している銘柄とは異なる扱いが必要である。トレーダーはトレンドに乗って上昇している銘柄を買うべきであり、投資家は大底を形成しようとしている銘柄についてポジションを積み増していくべきである。
感想
自分に合った投資スタイルをどうやって築き上げていくか、投資本が多すぎて、掲示板の情報も多すぎて、はじめはいろんな手法をつまんでしまった。上がると言われた銘柄には飛びついたこともあったけれど、やっとそういう情報に踊らされないようになったと思う。その理由の一つは本書のような投資との向き合い方を教えてくれる書籍を読み進めてきたことが大きいと感じる。自分の状況(時間や資金量など)によって戦略は大きく変わってくるであろう。その都度紙に書き出し、取引する事をお勧めする。
2021年4月11日 18:50
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