「ユア・タイム」
手に取った理由:課題解決
- 時間とかお金とか、人類が働いて対価で生活している限りは、永久に興味あることと思う。
読了後の課題に対する解決策、考え方等
- どの時間術を使っても仕事の質と量はそれほど改善されず、プロジェクトの締め切りを守る確率も上がらずじまい。時間効率の追求が判断力を下げ、時間効率を上げるほど創造性が低下する。
- タイムマネジメントを重視することで、いっそう時間が不足しているという認識が生まれ、私たちの人生にとって本当に重要な活動をしなくなってしまう問題がある。
- P79.人間は時間の流れなど実感できておらず、世界の変化率を「時間」と呼んでいる。正しい時間術とは、あなたの「予期と想起」(キーワード参照)を調整するものである。この予期と想起は人によって濃さがあり、それによって効果的な時間術も変わってくる。
- P215.「生きがいチャートを見つめなおす」生きがいの感覚が強い人ほどストレスに強く、免疫システムが健全で寿命が長く、人生の幸福度も高い。何もかもが速すぎて多すぎる世界では、些細な事と重要な事の区別が難しくなる。多忙な現代人をさらに追い込むメカニズムを遠ざけるには、生きがいチャートで「生きがいを見つめなおすこと」がファーストステップになると言える。
【チャートに記入する事】P220参照:自分が楽しい事、世間が必要とすること、世間から金銭がもらえること、自分が得意な事。の4つである。どの要素が欠けても「生きがい」は生まれず、強いモチベーションもわきにくくなる。
感想
この本の真新しさは、読んだ人の時間の感じ方や認知の仕方のタイプを探り、それにあった考え方を知ることができることでしょうか。時間の正体が予期と想起によるものという視点も新しい。もし今使っている時間術が上手く行っていないのであれば、本書を読む価値はあると思う。
キーワード
- 「単純緊急性効果」時間制限があるだけで、このタスクは重要に違いないと判断してしまう心理のこと。「もっと大事なことがある」と頭ではわかっていても、私たちの意識はつい緊急のタスクに向かってしまうものである。惑わされないためには、人生で大事な事が明確である必要がある。P52
- 「予期と想起」未来とは今の状態の次に起きる確率が高い変化を脳が予期したもの。過去は、今の状態の前に発生した確率が高い変化を脳が想起したもの。私たちは世界のあらゆる変化を「予期と想起」の2軸で受け止め、それを主観的な時間の流れとして解釈している。
2024年1月20日 18:50
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