「映画を早送りで観る人たち」
手に取った理由:
- コンテンツ過多時代の作品視聴法の現状や是非を理解する
読了後の課題に対する解決策、考え方等
- 早送りや飛ばし見する3つの背景
1.作品が多すぎる。(今までの歴史の中で最も多くの映像作品が最も安価に視聴できる時代。)
2.コスパ(タイパ)を求める人が増えた。鑑賞から消費への流れの背景にあるのは、「見たことで世の中の話題についていけてる」「コミュニケーションが捗る」という類いである。
最近で言えば「鬼滅の刃」や「イカゲーム」など?
3.セリフですべて説明する作品が増えた。わかりやすさが求められ、間合いや表情などの非言語コミュニケーションは淘汰される。
- 目下のところ、倍速視聴という新しい方法を手放しで許容する作り手は多数派ではないが、自宅でレコードを聴いたり映画をビデオソフトで観たりといった「オリジナルではない形の鑑賞」を、ビジネスチャンスの拡大という大義に後押しされて多くのアーティストや監督が許容したのと同様に、倍速視聴や10秒飛ばしという視聴習慣もいずれ多くのつくり手に許容される日が来るのかもしれない。
感想
最近の子供たちを見ていると、多くの映像作品、マンガ、楽曲、ゲーム、これらがほぼ無料で楽しめて、大変だなぁと感じることがある。昔は定番を抑えておくだけで話題について行けた。全部は網羅できない中で、何を自分に取り入れるか。自分を作って行かないと時間がただただ過ぎていき、焦燥感から逃げられない毎日になってしまうと思う。ただ、どんな情報も安価で手に入るので、成長するにはもってこいの環境なのは間違いないし、コンテンツにおぼれて生きると決めたのであればそれもまた楽しそうな人生であると思う。
2023年3月28日 21:50
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